【静岡・沼津】大人の隠れ家宿「沼津倶楽部」宿泊記ブログ①歴史ある3000坪の庭園に全8室の名建築!

3月中旬(2026年)、静岡県沼津市にある宿泊施設
沼津倶楽部」(2023年6月にリニューアルオープン)に宿泊してきました。

東海道随一の景勝地として知られる千本松原の一角にある3000坪の敷地内には、
約110年の歴史を持つ登録有形文化財の長屋門や数寄屋造りの建物、
そして、建築家の渡辺明さんが設計した全8室の和モダンな宿泊施設。

建築好きならより楽しめる、大人の隠れ家のような素晴らしい宿でした。

目次

沼津駅からタクシーで沼津倶楽部へ

今回も公共交通機関を使っての旅。
沼津は都内から1時間ほどの距離なので近場に出かけたい時にとてもいい。

品川から新幹線(こだま)に乗り43分ほどで三島駅に着き、
JRに乗り換えて6分で沼津駅に到着。

さらにタクシーに乗り換えて10分ほどで沼津倶楽部に辿り着きました。

緑に囲まれた広々としたエントランスからは建物は見えない。
けど、タクシーの運転手さんに支払いをしていると、
チェックイン時間よりもだいぶ早かったにも関わらず、
すぐにスタッフの方がお迎えにきてくれました。
きっとどこかにカメラがあるんですね。

スタッフさんに案内して頂き敷地中に入るとまるでタイムトリップしたかのような雰囲気。

この立派な茅葺き屋根の長屋門は登録有形文化財。
大正2年(1913年)に造られたものを京都から移設したのだそう。

そもそもここは、およそ110年前の大正初期に、
ミツワ石鹸二代目社長、三輪善兵衛さんという方が沼津市から借用した別荘地。

善兵衛さんの「千人茶会を開きたい!」という思いから、約3000坪の土地の中に、
当代随一と言われた江戸幕府小普請方大工棟梁の10代目の手によって
茶亭がつくられたことが沼津倶楽部の歴史の始まりとなったそう。

茶亭はあとで紹介します

第二次世界大戦中には、建物が陸軍省に接収され、将校たちの休息所に。
沼津は空襲の標的となった地でもあったようですが、
上空から千本松原を見たアメリカ軍が、その見事さに爆撃を避けたことにより、
その一画にあった沼津倶楽部は戦火を免れたのだそう。

そんな歴史を、宿泊した後にホームページで読んで、
なんで先に読んでおかなかったのだろうとちょっと後悔しました。

なので、宿泊予定の方は公式サイトでぜひ。

レセプション&ラウンジ

長屋門をくぐり、さらに小道を歩いて行くとレセプションに辿り着きます。
ここから先は後から増設された建物だそうで、一転してモダンな雰囲気。

中に入ると、天井が高く広々したラウンジになっていてとても素敵。

そもそも、ここと、その先にある宿泊棟を増築し、
2008年に「千本松・沼津倶楽部」として再興され、
さらに、2023年6月に「沼津倶楽部」としてリニューアルオープンしたのだそう。

「千本松・沼津倶楽部」の頃は、那須高原にあったスモールラグジュアリーホテル
「二期倶楽部」を運営する株式会社二期リゾートだったそうですが、
今現在はグリーニングという会社が運営をしています。

「沼津倶楽部」ってホテル名っぽくないなと思ってましたが、
「二期倶楽部」を運営していた会社が付けたから「沼津倶楽部」だったんですね。きっと。

建築・設計も、二期倶楽部と同じ建築家、渡辺明さんによるものだそうで。
二期倶楽部は渡辺さんの最初の作品で、
この沼津倶楽部は渡辺さんの遺作になるんだそう。
なんかちょっと運命的ですね。

開放感あふれるロビーからは富士の湧水を湛えた水盤が見えてリゾートのよう。

向かって右側に2階建、全8室の客室棟が見えます。

だんだん春らしくなってきた頃で、日差しも風も気持ちよかった◎

この建物の1番の特徴がこの壁。
富士山の砂と土を積層させて作った版築壁と言われるものだそうで、
建築家の渡辺さんいわく、
「土の堅さ、柔らかさは、日光の強弱により、
その表情を刻一刻と変化させ、風景に溶け込んでいく」とのこと。

まさに、という感じで、光の加減でいろんな色に見える。
温かみのあって美しい壁。
大きな扉も立派だし、

この長いテーブルと背もたれの長い椅子も美しい。

見るからにお高そうで、座ったらいけないんじゃないかと思いましたが、
「とても座り心地がいいのでぜひ座ってみてください」とスタッフの方に勧められ、
座ってみたら、背筋が自然とスッと伸びるようで本当に座り心地がいい。
隙あらば持って帰りたいぐらいでした。

左側の黒い部分はソファーのような、マットのような感じで、
ヨガとかやって頂くのにもいいんですよ〜とおっしゃっていました。
さすがに一人でヨガする勇気はありませんが、
ごろんと寝転んで日向ぼっこするのも気持ちよさそう。

ちなみに、このラウンジでは、ドリンクのサービスもあり。
自由に飲めるように用意されてあるのではなく、
スタッフの方にお願いするカフェのようなシステム。

確か、コーヒーや紅茶、アルコールもあったのか?
部屋のドリンクが充実していて一度も利用しなかったので、
よくわかりませんが(説明はしてくれましたが忘れてしまった)、
ここでゆっくり過ごすのも良さそうです。

客室は全8室

客室棟は2階建てで、客室は8室だけ。
水盤沿いに部屋が並んでいて、面白い造り。
水盤がプールだったら、部屋から出てすぐに飛び込めますね。

以下、5つの客室タイプがあります。

スーペリアバルコニールーム
クイーンサイズのダブルベットを備えた2階に位置するお部屋。
松林を一望できる広々としたバルコニーの一角に露天風呂あり。

デラックス畳
開放的なリビングスペースと、畳敷きの就寝スペースに加え、檜の香り漂う内風呂あり。

デラックスツイン
セミダブルサイズのベット2台とソファを配したベットスペース、
総檜造りの内風呂付のバスルームで構成。

メゾネットスイート(102)
1階には開放的な堀座卓付きのリビングスペースと畳敷きの小上がり、
檜の香り漂う内風呂を備え、内階段から2階へ上がったバルコニー付きの寝室。

沼津スイート(203)
リビング&ダイニングルームと独立したベットルームを設け、
松林の景色を一望できるバルコニーには専用の露天風呂、室内にはシャワーブース。

宿泊料は、当然時期によっても違いますが、ざっくり、
一番お安いスーペリアバルコニールーム夕朝食付きで通常14万円ぐらいから。
一番お高い沼津スイートだと30万円ぐらいします。

私は一休.comで予約をしたのですが、
なんと45%OFFというセールをやっているタイミングで、
かなりお得に泊まれました。
そういうタイミングを逃さず早めに予約するのがおすすめです。

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私は「デラックス畳ルーム (和室)」に宿泊

今回私が予約したのは、「デラックス畳ルーム (和室)」。
1階にある、ラウンジに一番近い101号室に案内していただきました。

なんと全面ガラス扉で、開放感がすごい。
こんな造りの宿はじめてです。

鍵はオートロックではなく、閉めるのにちょっとコツが必要。
でもこういうアナログ感、嫌いじゃありません。

広さは56平米あって、ゆとりある空間。
モダンで洗練された雰囲気でありつつ、伝統的な和の素材も取り入れた趣あるお部屋です。

奥には畳敷きの就寝スペース。

部屋の前は人が通りますが、気持ちいいのでほぼ開けたままにしてました。
そもそも客室数が少ないので、たまに人が通るぐらいだし、
客層もいいのでそこまで気になりません。

気になる場合は竹格子の網戸?を閉めれば外からは見えづらくなるし、
もっと完璧に隠したいなら上からシェードもおろせます。

ウェルカムドリンク&スイーツ

沼津のクラフトビール「ベアードビール」

ウェルカムドリンクはソフトドリンクとアルコールメニューがいくつかあって選べます。

和紅茶と西浦レモンフィナンシェ

沼津の名産品、西浦レモンを使ったこのフィナンシェは小麦粉ではなく、
米粉を使っていてグルテンフリー。
レモンの酸味が爽やかで美味しかった。

ミニバー(ドリンク類)

ダイニングテーブルのそばはミニキッチンのよう。

バルミューダの電気ケトルがあったので、
何に使うのかは分かりませんでしたがIHコンロもありました。

木箱の中にはお茶セット。

その下にコーヒーやカップやグラス類。

その下の冷蔵庫の中のドリンクはフリー。

「TSUYUHIKARI」というこのおしゃれなボトルは烏龍茶。
一休.comのダイヤモンド会員の特典でした。

「盆栽」という名の珍しいクラフトジンのミニボトルもあり。

畳敷きの就寝スペース

奥の畳のお部屋は就寝スペース。夜になると布団を敷いてくれます。

パジャマはセパレートタイプで着心地のいい柔らかい素材。
部屋中と、スパへの移動もこれでOK。
その他、食事の際などは着替える必要があります。

檜のお風呂

ミニキッチンの脇の扉の先がお風呂やトイレ。

総檜造りで木の温もりを感じられていい感じ。

お湯を張るのは↑このパネルで自動でできますが、
お湯がたまるまで40分ぐらいかかります。
追い焚きも可能。

檜の香りもいいし、外の緑を眺めながらゆっくり温まるととてもリラックスできます。

施設内のスパにもお風呂がありますが(あとで紹介)、
個人的にはこのお部屋のお風呂の方が好きでした。

アメニティ

シャンプー、コンディショナー、ボディーソープはuka(ウカ)。

そして洗面台には、

同じくukaのハンドソープと保湿ジェル。

化粧水はありませんが、フロントにお願いすれば貸してくれます。

↑これが貸してもらった化粧水とクレンジングミルク。
ukaではなく、知らないブランドでしたが、自然派っぽい感じ。

その他のアメニティ。歯ブラシぐらいしか使いませんでしたが、
生成りの巾着がかわいかったのでお持ち帰りさせて頂きました。

トイレ

トイレも開放感抜群。
衝立で気持ち仕切られてるだけなので、最初はちょっと落ち着きませんでしたが、
すぐ慣れました。

トイレットペーパーまで沼津倶楽部のロゴが。

ちなみに傘もロゴ入り。

隅々までこだわりが感じられるお部屋でした。

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登録有形文化財の「茶亭」を見学

お部屋でひと休みした後は茶亭へ。

冒頭でも書きましたが、ミツワ石鹸二代目社長、三輪善兵衛さんという方が、
「千人茶会を開きたい!」という思いで建てた数寄屋建築の茶亭です。

そもそも善兵衛さんは生粋の茶人だったよう。
歌舞伎や能など芸能文化に精通していて、天ぷら好きとしても有名。
駿河湾でとれた魚を使った天ぷらを振る舞うために、
この沼津に別荘を構えたともいわれているそうです。

登録有形文化財にもなっているこの建物は、
大正2年(1913年)11月に建てられたと登記されているそう。
老朽化が進み、平成18年〜20年にかけて大規模修繕行われ、
浴室がなくなったり、若干の変更はされたようですが、
大切に受け継がれてきた希少な建物。

メインダイニングもこの中にあるので夕食になったらまた来るのですが、
夕食前の17時頃までなら中をぐるっと案内してもらえるとのことで行ってみました。

玄関で案内役のスタッフの方が迎えてくれて、解説付きでぐるっとひとまわり。

中は↑こんな感じで結構大きな建物。

まずは広間。
ここがメインダイニングで、夕食も朝食もここで頂きます。

数寄屋建築には珍しくガラス張りのようなつくりで、
天井は低めですが、まったく圧迫感を感じません。
洋モダンな感じで素敵。

ガラスは手作りの吹きガラスで大正時代のまま残されたもの。
よく見ると手作りならではのゆらぎや気泡があって、温かみある風合いがとてもいい。
日差しも柔らかくなる気がします。

この細長い部屋は奥へ行くほど鴨居が低くなっていて、ちょっとトリックアートのよう。
数寄屋造りの遠近法で広く見えます。

ここは「春日」という部屋だったかな?
庭園が一望できます。

畳敷きの長い通路を通って反対側の棟へ。

ここは「昭和の間」といって、なんと、
戦後この場所で日本国憲法の草案が話し合われたと伝えられているとか。

ここで??と、ちょっとびっくり。
歴史的な場所ですね。

数寄屋造りにはあまりない、天井の中央がドーム状になった造りが特徴で、
「網代天井」というそうですが、2種類の網代が全面に施されています。
欄間のデザインも個性的。

このスペースも素敵。

ここは善兵衛さんの書斎だった部屋。

襖を開けると水屋があったり、奥には茶室もありました。

通気口ですらさりげなくおしゃれというか、粋というか。
現代ではきっと再現できないであろう技と美的感覚があちこちに散りばめられた
見応えのある空間でした。

スパの露天風呂と岩盤浴でリラックス

夕食まで少し時間があったのでスパのお風呂に入りに行きました。
場所は、ラウンジから客室まで行く途中、
今回私が泊まった101のお部屋のすぐ近くにありました。

1階が男性専用で2階が女性専用。

更衣室はわりと狭めですが、宿泊者が少ないのであまり人に会うことはなく、
ほぼ貸切状態で利用できました。

*朝入る人が多いのか?朝は3人だったと旦那さんが言ってました。

露天風呂もそんなに大きくなく、でもひとりだとゆったり。
2、3人入れそうな大きさではありますが、
他の宿泊者と2人になったらちょっと気まづいかも。

天然温泉ではなく、人口温泉だそうで、敷地内の井戸から汲み上げられた、
日本三大清流のひとつである柿田川湧水群と同じ水源の富士山伏流水。
長い年月をかけ幾層もの地層で濾過された富士山の雪解け水は、
バナジウムやカリウム、マグネシウムなど、
ミネラルを豊富に含んでいて、浄化作用に優れているそう。

景色は空が見えるだけですが、開放感あってなかなかいい。
夜は少しですが星が見えました。

休憩スペースのあります。

内風呂もあり。

壁と浴槽のタイルにはオーストリアで採掘された
天然のバドガシュタイン鉱石が使われているそう。
バドガシュタイン鉱石なんて初めて聞きましたが、
免疫向上や新陳代謝を活性化させる特殊な遠赤外線を発するとされているとか。

奥が温かいお風呂で、手前が水風呂。
使っているお水は露天風呂と同じ富士山の伏流水。

写真右側に小さいですがサウナが2つあって、奥が普通のドライサウナ。
手前は低温サウナとでもいうのか?
ドライサウナより熱くなくて、暗い中にブルーライトが光ってるような空間でした。

ドライサウナ

ちなみに男性用は、セルフロウリュウ付きのサウナがひとつだったそう。

もうひとつ、岩盤浴もあって、ここのタイルもバドガシュタイン鉱石。
他にはなかなかない希少な岩盤浴空間だそう。

ここも2人ぐらいのスペースはありますが、知らない人と一緒だとちょっと気まづい。

でも1人だったので、ゆっくり温まれました。

風呂上がりは水盤と緑を眺めながらリラックス。
部屋の前にはそれぞれ専用のベンチがあって、ここでゆっくりするのが気持ちよかった。

そして、この後18時からはとても楽しみにしていた夕食!

料理は、静岡県出身であり、鎌倉にある四川料理の人気店
「イチリン ハナレ」の料理人、齋藤宏文シェフがプロデュースするモダンチャイニーズ!

これがまたとても美味しかったのですが、ちょっと長くなったので、次回に続きます。

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