【山形・赤湯温泉】全3室のオーベルジュ「OSTERIA SINCERITA(オステリア・シンチェリータ)」宿泊記ブログ①客室編

5月下旬、1泊2日で山形赤湯温泉に行ってきました。

宿泊したのは、「OSTERIA SINCERITA(オステリア シンチェリータ)」。

大正4年創業の老舗温泉旅館「山形座 瀧波」の別館として、
2023年4月にオープンした全3室だけのオーベルジュ旅館です。

泉質にこだわった生まれたての温泉とミシュランシェフが作る料理が大好評で、
なかなか予約が取りづらい状況でしたが、
絶対行ってみたい!と思い、約4ヶ月前に予約したのでした。

実際に泊まってみて、またひとつリピートしたい宿が増えたなと。
温泉も部屋もよかったし、オーベルジュだけあって食事も最高。

いつか必ずまた行きたいと思える、とても素敵な宿でした。

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目次

「東京」から新幹線で「赤湯」へ

今回の旅も車ではなく、公共交通機関を利用。
東京駅から新幹線に乗りました。

実は山形に行くのは今回初めてで、勝手に3時間以上かかるイメージでしたが、
山形新幹線に乗れば、なんと2時間ちょっとでついてしまう。近くてびっくり。

しかも、新幹線は最寄駅の「赤湯」に止まってくれる!
乗り換えなしでダイレクトに辿り着けるのでとても楽でした。

ただ、小さな駅で、降りる人も少なく、
というか、私の座席の周りの人は誰も降りなかったので、
駅に停車していることに気づかず、油断して乗り過ごしてしまい、
ひと駅先から戻ってくる、という失敗もあったり、、

ですが、私は最近こういう人の少ない駅が大好物。
もはや日本ではないような人の多すぎる場所に辟易しているので、
安心するし、「きてよかった〜」と思います。

ちなみに、小さな駅ですが飲食のできるラウンジがあって(2024年11月オープン)、
カフェやお土産を買えるショップもあります。

オステリア・シンチェリータに到着&チェックイン

赤湯駅から「オステリア・シンチェリータ」までは歩いて30分ほどの距離。
車だと10分もかかりません。
今回私は無料の送迎を利用させて頂いたのですが、
迎えにきてくれたのは見るからに高級そうでかっこいいランドローバー。
相乗りでもなく、親切なスタッフさんの運転で、ゆったり優雅に、
あっという間に宿に到着しました。

赤湯温泉は山形県南陽市にある小さな温泉町。
山あいにある温泉地が多い山形県では珍しく、
町の中に11軒の温泉旅館と3つの公衆浴場が点在しています。

そんな中にある「オステリア・シンチェリータ」は、
大正4年創業の老舗温泉旅館「山形座 瀧波」の別館ということで、
すぐお隣がその「山形座 瀧波」。
2つ合わせるとなかなか広い敷地面積なのではと思います。

「山形座 瀧波」自体もとてもファンの多い人気の旅館ですが、
実は2011年の東日本大震災の時に経営難に陥り、民事再生を申請するに至ったそうで、
その際、新潟県にある人気宿「里山十帖」を手がけた岩佐十良氏を
クリエイティブ・ディレクターとして迎え、
2017年8月にリニューアルして復活したのだそう。

そしてその6年後に、かつて旅館の大浴場だった場所を利用して建てられたのが
この「オステリア・シンチェリータ」。

オステリア・シンチェリータのエントランス

黒塗りの杉のエントランスが素敵。

この中には「スタンザ デラ シンチェリータ」というレストランがあるのですが、
そのシェフが、新潟県三条市でイタリアンレストラン
「イル リポーゾ」のオーナーシェフとして腕を振るい、
ミシュランの星も獲得していた原田誠シェフ。

もともとは東京進出を計画していたそうですが、コロナ禍で断念することとなり、
2021年に山形県南陽市に移住して「山形座 瀧波」に参加。
2023年4月「オステリア シンチェリータ」のシェフに就任したという経緯だそう。

「シンチェリータ」とはイタリア語で「誠実」「真心」という意味。
原田シェフの名前に由来してるのだそうで、
まさに原田シェフの料理を楽しむための宿!ということなんでしょうね。

ちなみに、昨年(2025年)パリで開催された、
世界初の『ミシュランガイド グローバルホテルセレクション セレモニー』で、
「山形座 瀧波」と 「OSTERIA SINCERITA」 は “1ミシュランキー” をダブル受賞したそうで。
すごいですね。
それもあって予約が取りづらくなっているのかもしれません。

中に入ると緑が生い茂っていて箱庭のよう。
鳥のさえずりが心地よく聴こえる小道を通ってレセプションルームへ案内して頂きました。

中にはいくつか棟があって、↑この建物がレセプションルームとレストランがある棟。

レセプションルームというか、レストランの隣にある個室で、
夕食時に使われることもあるお部屋のよう。

ミシュランだけでなく、食べログアワード2026でブロンズ賞も受賞されたようで、
記念のたてや置物?も飾ってありました。
食べログの口コミを見ると、
「東北で今もっとも注目されている地産地消のイタリアン」と書いている人もいたり、
なかなかの高評価。

ウェルカムドリンクはいくつか種類があって、好きなものを選ばせてもらえました。
お酒が飲めない私はソフトドリンクですが、シャンパンやビールなどもあって、
1杯だけでなく、何杯でもどうぞと嬉しいお言葉。私は2杯頂きました。

ウェルカムスイーツは、山形銘菓の「ちびかり」という小さいかりんとうまんじゅうなど3種類。
たまこんにゃくやお漬物も出して頂き、しばしゆっくり。

事務的な感じのチェックインではなく(事務的に書くものもあるけど)、
早速惜しみなくおもてなししてくれる感じがとてもいい。

客室は「Grano(グラーノ)」135平米のメゾネットタイプ

お部屋は全部で3室と冒頭に書きましたが、正確には3棟あって、
いずれもメゾネットタイプで、2ベッドルームと檜の温泉露天風呂付き!

150平米あってドライサウナ付きの「ALBA(アルバ)」、
同じく150平米あってスチームサウナ付きの「MONTE(モンテ)」、
そして、その2つよりちょっと小さい135平米の「GRANO(グラーノ)」。

3つ選択肢があったら個人的にはスチームサウナ付きがいいですが、
今回は予約の際に「GRANO(グラーノ)」しか空きがなかったため、
選ぶ余地なくポチりました。

「GRANO(グラーノ)」だけドライサウナもスチームサウナもついてないのが
ちょっとだけ残念ですが、そこまでサウナーではないので、
温泉露天風呂さえついていれば気にしません。

代わりに「GRANO(グラーノ)」にはライブラリーがあるのが特徴のようですが、
やっぱりサウナが付いてる方が人気なのか、
一休.comを見る限り、「GRANO(グラーノ)」が一番予約しやすい部屋のような気がします。

でもフォローするわけじゃありませんが、
「GRANO(グラーノ)」もとても素敵なお部屋でした。

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玄関

中に入ると玄関から広々。

メイドイン山形の下駄
山形県米沢市の伝統工芸品「お鷹ぽっぽ」

突き当たりにあるトイレも広々。

リビングルーム

「GRANO(グラーノ)」はイタリア語で「小麦」。

リビングには山形県米沢市生まれの日本画家、
福王寺法林さんという方の「麦」というタイトルの屏風と、
その色調に合わせたフィン・ユールのベーカーソファなど、
キレイなグリーンでコーディネートされていて、
モダンでありつつ温かみもあって、とても素敵。

玄関入ってすぐのところに置かれていた椅子もフィン・ユール。

フィン・ユールはデンマークの建築家・家具デザイナーですが、
実は家具の約半数が山形県で製作されているんだそう。

なので、メイドイン山形!
なんですね。

ちなみに、鮮やかな麦畑を描いたこの作品は、日本美術院展覧会に出展された作品だそう。

小さな庭園も風情があっていいです。

窓際の椅子もフィン・ユール。
1945年に発表され、世界で最も美しいアームを持つチェアと評されているという
「イージーチェア No.45」。
フィン・ユールが独立後、最初にデザインした家具だそう。

この窓が開くと縁側みたいになってもっと良さそう。

足元が少し暖かかったので、床暖房が入ってたのかな?
ちょっと肌寒い日でしたが快適。

車が飾ってあるのは、原田シェフが車好きだからだそう。
この後の夕食の時にそうおっしゃっていました。

部屋の角にはミニキッチン。

飾ってある絵は、おそらく、
この宿のある南陽市を含む山形南部、
日本百名山、2,000m超の山々に囲まれた置賜(おきたま)盆地を描いたもの。

ふと気配を感じて上を見てちょっと笑いました(笑)

反対側にもいた(笑)

モダンでおしゃれなだけでなく、遊び心があってほっこり。

テーブルの上にはトリートメントのメニューと、

ガイドブックなどもあり。

ミニバー

ドリンク類も充実してます。

コーヒーは山形市のオーロラコーヒーのもの
山形県川西町の老舗「菓匠庵 錦屋」の「献上 小倉羊羹」 

冷蔵庫の中にもびっちりドリンクが入っていて、全部フリー。
「足りなければ補充します」とおっしゃっていた気がしますが、
十分すぎて1泊2日では飲みきれません。

ウォークインクローゼット(館内着やヨギボーもあり)

ウォークインクローゼットもゆとりある広さ。

リラックスできるTシャツはS・M・Lと全サイズ用意されていて、
靴下も2種類(下駄用と普通の黒い靴下)。

館内着も同じくS・M・L揃っていて、お好みでどうぞという感じ。

この館内着でレストランにも行けるので楽ちんです。

リビングだけでも十分な広さですが、
2階にはツインタイプの2ベッドルームとライブラリーとバスルームがあります。

ライブラリー

ライブラリーには本がたくさん。実はこれ全部原田シェフの私物だそう。

料理関係の雑誌や本がたくさんあって、料理やグルメに興味ある人なら絶対楽しい。

さりげなく漫画もありました。「バカボンド」(笑)

2階にも冷蔵庫があるなんてすばらしい。こんなに飲めないですけどね。

2つのベッドルーム

ベッドルームは畳敷きで足元が心地いい。こちらは少し広めのメインベッドルーム。

テレビもあります。

こっちは少し小さめのベッドルーム。

全然使わなかったのでちょっともったいない気もしましたが、
家族で泊まる場合にはいいですね。

洗面所・アメニティ

洗面所も広々。

シャンプー・コンディショナー・ボディジェル・ボディーローションは
「ブルガリ オ・パフメ オーテブラン」シリーズ。

スキンケアは国産オーガニックコスメ「do organic」。
クレンジング・化粧水・乳液(炭酸配合)が大きなボトルで用意されていました。

プレゼントだとおっしゃっていた袋の中には歯ブラシやブラシや櫛など。
必要なものはだいたいなんでも揃ってます。

天然温泉の半露天風呂

そして、ここが半露天の檜風呂!

加水していない十割源泉の天然温泉です。

源泉は空気と触れた瞬間から酸化が始まるそうで、
酸化しないように、地中からの源泉を空気と触れさせることなく、
ダイレクトに各湯舟まで運んでいるのだとおっしゃっていました。

よーく見ると湯の花がちらほら浮かんでいて、ほんのり硫黄の匂い。
柔らかいお湯ですが、なんとなく濃度が濃いような?
よくわかりませんが、効きそうなお湯だな〜という感じで、体の芯から温まりリラックスできました。

景色は見えませんが、窓を全開にすると気持ちいい!

気持ち良すぎて、何度入ったかわかりません。

トイレ

トイレは1階と2階に1つずつあるのでとても便利。

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中庭のドームテントでフリードリンク

チェックインをしたレセプションルームの前は中庭のようになっていて、
かまくら代わりだというドームテントが設置されていました。

ファイヤーピットもあって、冬だと焚き火も楽しめるよう。

このドームテントがまた秘密基地感あって楽しい。

お酒も飲めてラウンジのよう。

もちろんソフトドリンクもありました。

ここも無料で飲み放題なので、滞在中飲み物に困ることはありません。

貸切露天風呂「湯室(ゆむろ)」

貸切の露天風呂もあって、ここがまた素敵でした。
チェックインの際に希望の時間を聞かれたので、夕食の後と翌日の朝食前の時間を予約。
1回45分間利用できます。

瞑想をテーマにしたお風呂とのことで、中に入ると茶室のような畳敷き。

放送作家であり、脚本家の小山薫堂さんの書「湯道温心」が飾られています。
そういういえば小山薫堂さんが「湯道」という映画も手掛けられてましたね。

タオルやお水もあるので、部屋から手ぶらで来られます。

丸い窓を開けると蔵王石をくり抜いた見事な岩風呂!

地中からの生まれたての源泉がダイレクトに供給されるようになっていて、
全く空気に触れていない究極の「生まれたての源泉」を楽しむことができます。

こちらのお風呂も景色は見えませんが、空が見えて開放感あります。

岩風呂ともうひとつ、小さめの檜浴槽もあって、もしや水風呂?と思いましたが、
少しぬるめの温泉という感じ。
温浴冷浴の交替浴が楽しめます。

岩風呂が約42度で、
もうひとつは、約15度の源泉風呂と公式サイトに書いてありましたが、
もうちょっと温かかったような。

ちなみに、交替浴をすると、末端の血管が収縮拡張を繰り返し、
刺激され、疲労回復、若返り効果があるそう。

ということで、どこもかしこもすばらしく快適!
どこにも出かけずのんびりするのに最高の宿です。

そして、一番楽しみにしていた夕食は18時30分から。

また次回紹介します♪

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