5月下旬、山梨へ行ってきました。
宿泊したのは、「nôtori(ノウトリ)」というオーベルジュ。
RED U-35で2021年のグランプリに輝いた堀内浩平シェフと、
その兄であり、北海道洞爺湖にある「Michel Bras TOYA Japon」で
ソムリエをしていた堀内茂一郎さんが
2024年8月にオープンしたカウンター9席だけのレストランに、
1日1組だけ宿泊できるゲストルームも併設しているということで、
なかなか予約が取りづらい状況ではありましたが、
ずっと気になっていたので、やっと行けてうれしかった。
感動の体験ができる素晴らしいオーベルジュでした。
富士山駅から「nôtori(ノウトリ)」へ

最寄り駅は、富士山駅。
電車だと、新宿駅から2時間ほどで辿り着けます。
(特急利用で大月駅乗り換え)
富士山駅から「nôtori(ノウトリ)」までは車で10分ぐらいかな?
チェックインできるのが16時からとのことで、
寄り道してから行ったので正確にはわかりませんが、多分それぐらいです。

この道で合ってる?と、ちょっと不安になりながら細い砂利道を進むと、

木々に隠れるようにひっそり佇むそれらしき建物を発見!

大きな別荘のようでとても素敵。

重厚感あるドアを開けると、お兄さんの堀内茂一郎さんが迎えてくれました。

入って左側がレストラン。右側がゲストルーム。
1室だけしかないっていうのがまた特別感あってうれしい。
1日1組限定の客室

中に入ると温かみがあって居心地のいい空間。
そんなに広くありませんが、2人で泊まるには十分な広さ。

このベッド、とても寝心地よかった◎

この枕も家に欲しいぐらい。

パジャマは上下セパレート。オーガニックコットンかな?

ソファーやクッション、カーテンなどなどもいちいち素敵で、
あとで伺ったらできる限り地元のものを選んでいるとおっしゃっていました。

ウェルカムスイーツは、河口湖にある「菓子屋いさ」の焼き菓子。
美味しかったので調べてみたら、古い蔵を改装した素敵なお店で、
いつか行ってみたいな〜と思います。

このランプシェードもいいな〜と思って後で伺ったら、
建物を建てるにあたって伐採したクルミの木を使って作家さんに作ってもらったものだそう。

テラスもあって、ここがまた癒しの空間。

まさに森の中という感じで、木々のざわめきや鳥のさえずりが心地よく聞こえます。

冬は焚き火でもするのかな?

私が行った5月下旬はおそらくベストシーズンだったんじゃないかと思いますが、
少し肌寒くなった秋頃も良さそう。
夏の山梨はめちゃくちゃ暑いですが、(盆地なので)
ここはもしかしたら避暑地っぽくなって涼しいのかな?
だとしたら夏もいいですね〜




テレビはありませんが、プロジェクターがあるのでYouTubeなどは見ることができます。

冷蔵庫の中のドリンクは無料。
お水と炭酸水、山梨県産の桃ジュース「のももん」と、
富士吉田の針葉樹とハーブを使ったクラフトビール「森のエール」も入ってました。
「森のエール」はお土産屋さんで1本1000円ぐらいで売ってた高級ビール。
私はお酒は飲めませんが、美味しいらしいです。

お茶やコーヒーも用意されていて、ドリップコーヒーは、
甲府にある人気店「AKITO COFFEE」のもの。

バスルームもすっきりしていてとてもきれい。

十分な広さがあるのでリラックスできます。

シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ、そして入浴剤は、
「北麓草水」という日本原生の野草や有用植物に着目したスキンケアブランドのもの。
香りがよくて使い心地もいい◎




化粧水や乳液など、アメニティもばっちり揃ってました。


こんな素敵なオセロも用意されていたので、全然退屈することなく、
めちゃくちゃ居心地のいいお部屋でした。
夕食(富士北麓キュイジーヌ)

夕食は18時30分頃から一斉スタートということで、
5分ほど前にすぐお隣のレストランへ向かいました。

店内は大きな窓から森の風景が眺められるオープンキッチン。
緑の美しさが際立って見えてとても素敵。
L字のカウンターはマックス9席とのことですが、この日は私たちの他に2組いて、計6名。
ちょっとゆとりがあってちょうどいい感じでした。
冒頭に少し書きましたが、こちらのシェフはRED U-35で
2021年のグランプリに輝いた堀内浩平シェフ。(写真の左端にいる方)
RED U-35は「RYORININ’s EMERGING DREAM U-35」の略で、
35歳以下を対象にした新時代の若き才能を発掘する、
日本最大級の料理人コンペティション。
放送作家の小山薫堂さんが総合プロデューサーで、
審査員は「アイアンシェフ」として有名な「Wakiya」の脇屋シェフをはじめ、
「La BETTOLA」の落合シェフ、ソムリエの田崎真也さん、
「レフェルヴェソンス」の生江シェフなどなど錚々たる面々。
さらに審査方法もなかなかすごくて、約半年間、4回の審査を経て、
ようやくグランプリが決定されるのだそう。
その審査内容もちょっと興味深いのですが、長くなるのでこのへんでやめときますw
とにかく、グランプリを獲得はすごいこと。
どんな料理が食べられるのか、本当に楽しみにしてました。
そして、その堀内浩平シェフのお兄さんである堀内茂一郎さんは、
北海道洞爺湖にある「Michel Bras TOYA Japon」でソムリエとして勤務後、
ニュージーランドに渡り10年間現地のレストランで働く間に、
サービス・ワインに関する様々な賞を受賞されたそうで。
帰国後は、都内のホテルやオーベルジュでマネージングに携わり、
現在に至っているという、、
お兄さんもお兄さんですごいキャリアを積んでらっしゃる方なんですね。
実際、無駄のない動きと美しい所作で料理やドリンクを用意してくださる様や、
細かいところまで気遣ってくださるホスピタリティの高さに、
プロ意識の高さを感じました。

ちなみに、このメニューのイラストも、お兄さんの茂一郎さんの作品。
多才ですね。

こちらで味わえるのは、地元食材をふんだんに使い、風土や文化、
そして、この場所、富士北麓出身だというご兄弟の
子供の頃の記憶のエッセンスを加えて作りあげたという、
地元愛溢れる“富士北麓キュイジーヌ”。
そして、その料理に合わせたドリンクのペアリングもセットで堪能できます。
料金は、季節のコース+ドリンクのペアリングで、1人30,000円(税サ込)。
ペアリングは、アルコールかノンアルコールを選べるので、
私はノンアルコールをチョイス。
ちなみに、コースは、ヴィーガンコースもあり。
料金は同じペアリング付きで 30,000円(税サ込)。

そんなにたくさんお酒を飲めない場合は、
アルコールとノンアルコールをミックスでお願いすることもできます。
コースの内容は、食べるのに夢中でざっくりしか覚えてないのでざっくりと。
(そろそろ夏メニューに変わる頃だと思いますし)

まずスタートに、胡桃の木から採取しているという樹液。
樹液なんてはじめて飲みましたが、ほんのり甘いんですね。面白い。

そして、ペアリングの最初のドリンクは、たしかコンブチャ。
いろんなものが入っていると説明してくれましたが、残念ながら覚えていません、、
でも、とても美味しくてぐびぐび飲んでしまったらおかわりを頂きました(笑)

<鬼胡桃>
そのコンブチャと合わせるのは、胡桃の器の上にちょこんと乗せられた
胡桃を使った一口サイズの料理。
鬼胡桃の生地のなかに鬼胡桃を刻んだもの?ペーストだったかな?
小さいけどひと手間もふた手間もかけられたような繊細な一品。
ほんのり甘くて、塩気との塩梅が絶妙でちょっとした衝撃。
なにこれ?めっちゃ美味しい!って感じでした。

<手長海老 ズッキーニ>
続いては、花ズッキーニのフリットに手長海老と生ハムなどを合わせた一品。
花の部分にリコッタチーズと海老のムースが詰められていて、熱々ほくほく。
これまた感動の美味しさでした。

2杯目のドリンクは温かいお茶。
なんのお茶だったか忘れてしまったけど、ただのお茶ではない、美味しいお茶です。(雑)

<馬 山菜>
炭火で炙ってタタキにした馬肉に山菜を合わせた一皿。馬肉が柔らかくて最高。

3杯目のこれは、、忘れてしまった、、

<ヒメマス>
続いては魚料理。ヒメマスと山菜、椎茸とか使ってたかな?
ヒメマスはふっくら香ばしいし、組み合わせが絶妙。


4杯目は、いろんなドライフルーツを使った美味しいドリンク(雑)

<筍 山独活>
筍と山独活(やまうど)のパスタも、どんぶりで食べたいぐらい。

山梨産の小麦ゆめかおりを使った焼きたてのブリオッシュ。
ふわっと柔らかくて、ローズマリーなどを練り込んでいるので香りもいい。

5杯目は、たしか、杉を使ったスッキリさっぱりしたドリンク。

<鱒 豆>
鱒を丸く整形して、さっきのブリオッシュを薄くスライスしたものを乗せてカリッと焼きあげた一皿。
スナップエンドウやグリンピースや杉の新芽、鱒の皮のチップスなどをトッピングしていて、
サワークリームや塩漬けのレモンなんかも使ってたかな?
もはや何だかわからない複雑さだけど、爽やかさもあったり、
うまーくまとまっていてめちゃくちゃ美味しい。

<花梨 檀香梅>
口直しは、花梨のシャーベット。
このあたりに自生している檀香梅という香木の枝から香りを移したという
エスプーマ状のソースがかかっていたのかな?とてもさっぱり。


6杯目は、クロモジの香りの温かいお茶。口の中がよりスッキリ。

<芽吹き>
これがシェフのスペシャリテ。美し〜。
竹炭を練り込んだシュー生地を揚げた軽い生地に、
ジビエの肉や地元の野草が詰め込まれた一品。
「RED U-35 2021」で披露された料理でもあるそう。

炭火で焼いた鹿肉や猪肉の煮込み、ミートボールっぽいもの?
いろんなものが詰め込まれていて、それぞれの旨味が野草と混ざり合って力強い味わい。

<ホロホロ鳥>
続いて炭火でじっくり焼いたホロホロ鳥。

モモとササミだったかな?
2種類の部位に赤ワインのソースと信玄の涙という温泉塩を添えて。

これはなんだっけな?

<やさいめし>
ご兄弟の母の味がルーツとなっているという〆の「やさいめし」。
これがまた美しくて美味しかった!

土鍋で炊いたご飯に、色々な調理法の野菜が40種類ほど使っていて、
自家製の醬(キノコやトマト)などで味付けをしているそうで、
野菜だけなのに旨味がすごい。

肉や野菜の端材を使ったコンソメスープをかけてお茶漬け風に食べるのもまた抜群に美味しい。
いろんな〆ご飯を食べてきましたが、こういうのは初めてでちょっとした感動でした。
目の前で炒ってくれたほうじ茶もいい香り。

<ルバーブ 油瀝青(あぶらチャン)>
そしてデザートは、ルバーブのコンポートと、
油瀝青(あぶらチャン)のオイルを使った新感覚のデザート。
「油瀝青(あぶらチャン)」というのを初めて知ったのですが、かわいい名前ですよね。
早春に淡黄色の花を咲かせるクスノキ科の落葉低木で、
樹皮や枝葉、果実に多くの油分を含むことが名前の由来だそう。
それをデザートに使おうという発想がすごい。

ドリンクは温かいフレッシュハーブティー。

<苺 もち草>
そしてもう一皿のデザートが、
イチゴともち草(ヨモギ)を使ったショートケーキのような一品。
ヨモギのアイスとヨモギのパウダー、
ほんのりハーブ(ゼラニウムだったかな?)香るクリームと
オパリーヌ(薄い飴の煎餅)をのせて、
全体的にふわっと軽く仕上げてあるのでペロッと食べられちゃう。

<桑の葉 サフラン>
最後に桑の葉のチョコボールと、サフラン風味のラスク。とコーヒー。

ということで、最初から最後まで、感動の美味しさで素晴らしい内容でした。
シェフの頭の中ってどうなってんだろ?
天才ですね。
お兄さんのペアリングも秀逸だったし、サービスも親切丁寧で、お店の雰囲気もとてもいい。
お腹もいっぱいで至福の時を過ごせました。
新宿から2時間ちょっとなので、食事だけしにわざわざ行くというのも全然ありですが、
食後に数歩で部屋に行けるのがまた最高。
電車の時間に間に合うように急いで帰る人もいたので、
何も気にせずゆっくり余韻に浸れるって贅沢すぎてうれしかった。
せっかくなら宿泊するのがおすすめです◎
朝食(テラスでピクニック)

オプションで朝食もつけたのですが、これもまたとても良かった!
部屋で食べることもできるようですが、
気候もお天気も最高だったので、テラスに用意して頂き、まさに非日常。
↓ ↓
こんな素晴らしい環境で朝食が食べられることってなかなかないので、
夕食に続き、朝食でも感動、感動。とても楽しい朝食でした。
せっかく泊まるなら朝食は絶対つけた方がいい!
と、個人的には思います。
予約と料金について

宿泊の予約は一休や楽天トラベルなどではできないので、
公式サイトから1ヶ月以上前に予約しました。
宿泊料は、2名分のコース料理とペアリングがついて110000円。
そして朝食のアプションが1人3500円で、2人で7000円。
合計、117000円(税サ込み)でした。
1人58500円。
ちょっと贅沢したい時にちょうどいい。
1室しかないので、なかなか空きがなかったりしますが、
Instagramをフォローしていると「キャンセルが出ました!」的なお知らせがあることも。
ちょこちょこチェックしておくといいと思います。
食事だけの場合は、一休レストランや食べログからも予約が可能。
営業時間:18時~
(土曜・日曜・祝日のみランチあり11時30分~)
定休日:火曜・水曜
昼夜ともにコース3万円(ペアリングドリンク付き)
日によっていつもと違うスタイルになることもあるようで、それもまた楽しそう。
↓ ↓
カップルや友人同士で行くお店かと思いましたが、
家族でも楽しめそうで素晴らしいですね。
なんて素敵なオーベルジュ。
いつかまた必ず泊まりに行きたいと思います!



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