【箱根】「富士屋ホテル」宿泊記④夕食はメインダイニング「ザ・フジヤ」(登録有形文化財)で伝統のフレンチコース

富士屋ホテルでの夕食は、予約の段階で「レストラン・カスケード」(洋食)か、
メインダイニングの「ザ・フジヤ」(フランス料理)
そして、「旧御用邸 菊華荘」(日本料理)という3つの選択肢がありましたが、
今回私はザ・フジヤを選択!

それぞれ魅力はありますが、
なんといっても国の登録有形文化財にもなっている空間が素晴らしくて、
いつかあそこで食事してみたいと思っていたし、
日本初の本格的リゾートホテルである富士屋ホテルのメインダイニングとして、
歴代のシェフが140年以上守り続けてきた伝統の味が堪能できるレストランということで、
とても楽しみにしてました。

今回はそんな「ザ・フジヤ」での夕食について、
そして、食後に満喫した大浴場についても書きたいと思います。

目次

今回の旅の工程(タイムスケジュール)

【1日目】

  • 13:00 宮ノ下駅から徒歩でホテル到着、荷物を預けて身軽になる(➡️宿泊記①へ)
  • 13:15 混雑前の美しいロビーやエントランスエリアを散策(➡️宿泊記①へ)
  • 13:30 ベーカリー「ピコット」で売り切れ必至の焼きカレーパンを購入(➡️宿泊記①へ)
  • 14:10 少し早めに案内して頂き客室(「花御殿」の藤)へ(➡️宿泊記②へ)
  • 15:00 100年の歴史がある屋外プールへ(➡️宿泊記③へ)
  • 16:00 レトロ可愛い屋内プールへ(➡️宿泊記③へ)
  • 16:30 ミュージアムで富士屋ホテルの歴史に触れる(➡️宿泊記③へ)
  • 17:30 メインダイニング「ザ・フジヤ」で伝統のフレンチディナー
  • 21:30 大浴場で温泉&サウナ満喫(太字はこの記事で紹介)

【2日目】

  • 7:00 大浴場で温泉&サウナ満喫
  • 8:20 「ザ・フジヤ」で贅沢な蟹オムレツ&伝統カクテルの朝食
  • 12:00 レイトチェックアウト&お土産選び
  • 13:00 レストラン「カスケード」で名物のビーフカレー&アップルパイランチ

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17:30にメインダイニング「ザ・フジヤ」へ

「ザ・フジヤ」があるのは本館からつながっている食堂棟。(フロントからすぐ近く)
富士屋ホテルの敷地内にある国の登録有形文化財のひとつです。

17時は30分の5分前に行ったらまだ扉が開いてなくて、数組が待っていましたが、程なくオープン。
順番に案内してくれました。

ちなみに、食堂棟の外観が↑こんな感じで、花御殿にちょっと似てます。
竣工時期が近いからかも知れません。

富士屋ホテルは、以下の5つの建物(5棟)が国の登録有形文化財に指定されています。
本館(明治24年竣工)
西洋館(明治39年竣工)
食堂棟(昭和5年竣工 / メインダイニング「ザ・フジヤ」がある建物)
花御殿(昭和11年竣工)
別館 菊華荘(明治28年竣工)

中に入ると重厚な雰囲気がありつつも、大きな窓がたくさんあって、明るくて開放的。

夕食といっても夏の17時30分は全然明るい。

特に天井が美しくて圧巻!

高さは約6m。天井全体に、600種以上の高山植物や花鳥が色鮮やかに描かれていて、
四方を囲む欄間にも動物の彫刻が施されていたり、とても見事。

聞くところによると、日光東照宮をモデルにしているのだそう。

天井画は、下からだと小さく見えますが、実際は1枚あたり1m四方ぐらいの大きさで、
昭和5年(1930年)の食堂棟の建築当時に、
4人の著名な日本画家たちが分担して手書きで制作したものだそう。
物凄い手のかけようで、今の時代では信じられませんね。

しかも、実は四隅の角にだけ、鳥ではなく「怪しげな生き物」を1匹ずつ描いているという
ちょっとした遊びもあって、その正体は、
一説には「獏(バク)」や「麒麟(キリン)」などの空想上の聖獣、
または悪霊や災いを払う「魔除けの獣」と言われているようですが、、真相はいかに。

私も首がもげそうになるほど見上げて探してみましたが、
どれのことだか、ちょっとよくわかりませんでした。

ちなみにこの天井画は、2018年からの大改修の際に長年の汚れを取り除くなどの修復をしたそうで、
修復前よりも明るい空間になったそうです。

天井画を描いた画家は、大改修の際に以下4名だったことが判明したそう。
渡部浩年(わたなべ ひろとし):近代日本画の巨匠・川合玉堂に師事した実力派の絵師。
本多蕉風(ほんだ しょうふう)
大沼南圃/南園(おおぬま なんぽ/なんえん)
梅荘(ばいそう)

今回私が案内して頂いた席は、窓際の↑ここ。
窓から見える木々の緑で空間がより一層映えます。

ちなみにドレスコードは、スマートカジュアルということで、(館内着はNG)
きちんとした格好の人もいましたが、そんなに気にせず、普通で大丈夫です。

私の席からだけでなく、窓際の席に座るとだいたいすぐ近くにあって目に付くのが、
建物を支える太い木の柱の根元に掘られた怖い顔の彫刻。

これは昭和5年の建築当時、非常に厳しかったことで有名だった当時の総支配人、
山口正造さんの顔をモデルにしていると言われています。

「自分がいない間も、スタッフが手抜きをせずにお客様へ最高のサービスを提供しているか」を
睨みを利かせて監視している、ということなんだそうですが、面白い発想ですよね。
老舗ホテルの「おもてなしのプライド」を感じさせるエピソードですが、
こんなにいっぱいなくてもいいんじゃないかってぐらいあちこちにあって、なんと全部で37個!
すごい監視です(笑)

そして、真っ白なクロスがかけられたテーブルの上のカトラリーやお皿も、
ホテルの歴史やクラシックなフレンチを引き立てるために選び抜かれた
最高級のこだわり品ばかりだそうで、

白磁の美しさが際立つお皿は、皇室や迎賓館、一流ホテルで愛される日本最高峰の陶磁器メーカー
大倉陶園」のもの。
お皿の縁には、ホテルの外観や富士山が描かれたオリジナルです。

そして、ずっしりと重みを感じる銀のカトラリーは、
これぞクラッシックホテルという感じでテンション上がります。

スタンダードコース「Harmonie~アルモニー~」の内容(夏メニュー)

この日のメニューは↑こんな感じ。
「Harmonie~アルモニー~」というスタンダードなディナーコースで、
食事だけの場合2万円のコースです。

予約の段階でワンランク上の「Prestige~プレスティージュ~」という
2万5千円のグレードアップコースも選べましたが、
今回は初めての宿泊だったので、とりあえずスタンダードに。

どうやら6月、7月、8月は同じメニューのよう。

ドリンクのメニューも豊富でアルコールペアリングやノンアルコールペアリングも可能でしたが、
私は「きよみしぼり(オレンジジュース)」を注文(¥1,100)。

では、ざっとコースを紹介します!

まずはアミューズから。
「焼きナスのムースリーヌとマグロのタルタル しらすのコンフィを添えて」。

最初の料理って大事ですが、組み合わせも面白いし、美味しかった!

続いて前菜は、
「燻製鰹のサラダ仕立て 小田原の梅とビーツのルージュ 爽涼なグリーンガスパチョのソースとともに」
見た目もキレイだし、さっぱり夏らしい一皿。

パンは「ピコット」のもの。
フランスパン、雑穀の丸パン、クルミパンと3種類があって、
おかわりももらえますが、3つで十分食べ応えあり。

バターは、四つ葉の有塩バター。

そしてスープは、「とうもろこしの冷製スープ」 か「 富士屋ホテル伝統のコンソメ」、
どちらかを選べたので、私はコンソメをチョイス!
「富士屋ホテルの伝統の味」のひとつとして有名ですしね。
一度飲んでみたいと思っていたのでした。

「富士屋ホテル 伝統のレシピ」というレシピ本にも載っているスープで、
創業当時から変わらぬ製法で長時間丹念に煮込んで作っているそうで、
味の決め手は、箱根山系から汲み上げた天然水。同じレシピで作っても、
この水でなければ同じ味にはならないといわれているのだそう。
手間隙を惜しまず、アクを丁寧に取り除くことで、
濁りのないスープに仕上げているのだそうう。

奥深いけどスッキリ上品なお味で、なるほどこれが富士屋ホテルのコンソメスープか〜、
と、しみじみ味わいながら頂きました。

ちなみにこのコンソメスープは、同じくホテルの伝統の味である人気メニュー、
「ビーフカレー」のソースのベースとしても使われているのだそう。
昔は常連客への特別なお土産として、
空のワインボトルにこのコンソメスープを詰めて手渡していたという、
老舗ホテルならではの粋な逸話も残されています。

ちなみに、もうひとつの「とうもろこしの冷製スープ」も甘くて濃厚で美味しかった!

続いて魚料理は、「鱸のヴァプール トマトソースとミルキーモッツァレラのアクセント」。
これはわりと普通だったかな。

そしてメインのお肉は、「国産牛フィレ肉のロティ ソース・マデールと夏野菜添え」!
火入れが絶妙でしっとり柔らかくて美味しかった。

デザートは「季節のデセール」ということで、「桃のスープとソルベ ライチのムースと共に」。
ほどよい甘酸っぱで美味しかったけど、この時点で結構お腹いっぱい!
ひとつひとつは上品な盛り付けだったので足りないかと思いつつ、
十分なボリューム。パン3つが結構お腹にたまりました。

小菓子は抹茶のフィナンシェと柑橘系の甘酸っぱいゼリー。
美味しかったのでしっかり頂きましたが、部屋に持ち帰りたかったぐらお腹いっぱい。

食後のドリンクは、コーヒー、エスプレッソ 、紅茶、 ハーブティから選べたので、
私はホットコーヒーで締め。

この時点で時刻は19時過ぎぐらい。
店内は結構広くてお客さんが多いのに、
スタッフの方がとてもきびきびしていてテンポよく料理が運ばれてくるので、
1時間半ぐらいのディナーでしたが、なんといっても空間が素晴らしい!

特に夕方から夜に移り変わる時間帯は、
だんだん日が暮れることによって特別な情緒が生まれるような。
明るい時間ももちろん素敵ですが、夜は夜でより照明の加減で装飾の陰影が変わって、
より重厚感と歴史の深みを感じられる空間になっていた気がします。
写真撮り忘れちゃったけど(笑)

ちなみに、このメインダイニングは宿泊しなくても予約が可能。
公式サイトだけでなく、食べログや一休レストランでも予約が取れます。
日帰り旅行でランチやディナーだけ楽しむのも良さそうですね。

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食後ゆっくりしたい場合は「バー・ヴィクトリア」へ

メインダイニングの真下にはバーがあるので、そこでゆっくり過ごすのも良さそう。
私はお酒が飲めないので、ちょっと覗いただけですが、クラシックな照明とジャズが流れる空間は、
大人の隠れ家そのもの。

↑この写真は広間撮った写真なので明るいですが、ここもまた歴史を感じる空間。

こにおカウンターや重厚な椅子は、かつてホテルのビリヤード場(明治時代建築)で使われていた
ケヤキの古材などを再利用しているのだそう。

シグネチャーカクテルは「フジヤ」といって、大正時代から愛されている、
ジンをベースに梅酒を加えた富士屋ホテル伝統のオリジナルカクテル。
サンドウィッチやナポリタン、サーロインステーキなど、食事メニューもあるようなので、
例えば夕食なしの宿泊プランだったら、ここで食べるという選択肢もありますね。

17:00~22:00(フードラストオーダー 21:00/ドリンクラストオーダー 21:30)

リニューアルで新設されたスパ(大浴場)

部屋に戻り、ひと休みしてから向かったのはフォレスト・ウイングの最上階にあるスパ!
2020年7月のリニューアルオープンの際に新設された、富士屋ホテルの中ではまだ新しい施設です。

それまでの富士屋ホテルは「全客室のバスタブで宮ノ下温泉が楽しめる」のが特徴で、
大浴場はなかったのだそうで。
お部屋のお風呂もいいですが、露天でもないし、ユニットバスだし、
やっぱり大浴場があるのは嬉しいな〜と思います。

花御殿にある私の部屋からだと歩いて3、4分ぐらい。
本館に泊まってる人が一番遠いけど、それも5分はかからない距離なのでは?
館内着とスリッパ、あとは手ぶらで大丈夫。

ちなみにフォレスト・ウイングは富士屋ホテルの中で一番新しい棟なだけあって
(といっても1960年建築)
通路も広いし、全体的に明るいな〜という印象。
さらに2020年にリニューアルされているのでぱっと見古い感じはまったくなく、
本館や西洋館、花御殿とは全然違う現代的な建物という感じ。

部屋の中は見てないので分かりませんが、
ホテルの歴史的な情緒はロビーやレストランなどで存分に味わうとして、
客室やスパは新しくて快適な空間で過ごしたい、
という方にはこちらも良さそうですね。

そんなことを思いつつ6階へ。

エレベーターを降りると「禅」というエステサロン。(昼間に撮った写真ですが)

右に行くと男性浴場で、

そして左が女性浴場。

大浴場(一休.comより引用)

中の写真は撮ってませんが、箱根の山々を一望できて解放感抜群!
ガラス張りの大きな内風呂と、それより少し小さい半露天風呂もあって、
箱根の澄んだ空気を感じながら、江戸時代から続く箱根七湯のひとつ、
「宮ノ下温泉」の天然温泉をゆったり堪能できます。

泉質:ナトリウム塩化物泉 (循環式)

半露天風呂ではなく露天風呂だともっとよかったですが、
山の上にある建物から見えちゃうといけないので、半露天なんでしょうね。
お湯もいいし、十分十分。

サウナもあったし、洗い場も10人ぐらい同時に入れる広さで、パウダーコーナーも広々。
コスメなど、必要なものはだいたい揃ってるし、とてもキレイで気持ちの良い大浴場でした。

<営業時間>14:00~25:00 5:00~11:00

ということで、今回はここまで!
次回は、朝食についてです♪

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